銀白色の柔らかい金属で、暗いところで薄い青色にほのかに光ります。ウランの鉱石にごくわずかに含まれますが、今は原子炉(げんしろ)の中で作るほうが早く手に入ります。出す放射線が近くまでしか届かない性質をいかし、体の中の小さな的をねらう研究が進められています。
使われ方と研究
強い放射線を出す元素。がんの治療の研究に使われています。
名前は、ギリシャ語で「光線」を意味する言葉からきています。
アクチノイドという15元素のグループは、この元素の名前からよばれています。
わずかな試料から、性質を調べる
アクチノイドは周期表の下の段にまとめられ、どの元素にも安定な同位体がありません。同位体とは、陽子の数が同じで、中性子の数が違う原子です。自然の鉱物に含まれる元素もあれば、研究のためにわずかな量だけ作られる元素もあります。利用や性質を読むときは、どの同位体についての話かも大切になります。
原子番号から分かること
アクチニウムの原子番号は89です。これは原子核に含まれる陽子の数を表します。電気を帯びていない原子では、電子の数も89個です。電子を失ったり受け取ったりするとイオンになりますが、陽子の数が変わらなければ元素の種類は変わりません。
原子模型の輪は、電子の数を殻ごとに見分けるための模式図です。実際の電子が決まった円の線の上を回っているという意味ではありません。一つの原子の仕組みと、多くの原子が集まった材料の性質は、分けて考える必要があります。