銀白色の硬い金属で、空気の中では表面がゆっくりくもっていきます。コバルトと組み合わせた磁石は、熱くなっても力が落ちにくいのが持ち味で、温度の上がる場所で働く小さなモーターに向いています。中性子(ちゅうせいし)をよく吸いこむため、原子炉(げんしろ)の反応をおさえる材料にもなります。
使われ方と研究
熱に強い磁石(サマリウムコバルト磁石)の材料に使われます。
名前は、鉱物サマルスカイトからきています。
よく似た元素を、使い分ける
ランタノイドは、周期表の下にまとめて表示される元素の仲間です。性質が似ているため、鉱物から取り出すときに分離が難しい場合があります。一方で、光や磁気に関わる性質には違いがあり、その違いを利用した材料があります。図鑑で隣り合う元素を見比べると、似た仲間が違う用途へつながることが分かります。
原子番号から分かること
サマリウムの原子番号は62です。これは原子核に含まれる陽子の数を表します。電気を帯びていない原子では、電子の数も62個です。電子を失ったり受け取ったりするとイオンになりますが、陽子の数が変わらなければ元素の種類は変わりません。
原子模型の輪は、電子の数を殻ごとに見分けるための模式図です。実際の電子が決まった円の線の上を回っているという意味ではありません。一つの原子の仕組みと、多くの原子が集まった材料の性質は、分けて考える必要があります。