灰色がかった銀色で、金属のように見えるのにもろく、電気の通し方も金属とは違う元素です。温度が上がると電気を通しやすくなる性質があり、その気まぐれさが役に立ちます。人の目には見えない赤外線をよく通すので、暗闇を写すカメラのレンズにも選ばれています。
使われ方と研究
光ファイバーや、赤外線カメラのレンズに使われる半導体の材料です。
名前は、ドイツの古い呼び名ゲルマニアからきています。
半導体の研究が始まったころ、最初のトランジスタの材料になりました。
金属と非金属の間を考える
この図鑑では半金属の仲間として分類しています。半金属という呼び方は、金属と非金属の中間的な性質を持つ元素をまとめるためのものです。どの元素を含めるかは資料によって違うこともあります。分類名だけで電気の通しやすさや硬さがすべて分かるわけではなく、温度、構造、ほかの元素との組み合わせも関わります。
原子番号から分かること
ゲルマニウムの原子番号は32です。これは原子核に含まれる陽子の数を表します。電気を帯びていない原子では、電子の数も32個です。電子を失ったり受け取ったりするとイオンになりますが、陽子の数が変わらなければ元素の種類は変わりません。
原子模型の輪は、電子の数を殻ごとに見分けるための模式図です。実際の電子が決まった円の線の上を回っているという意味ではありません。一つの原子の仕組みと、多くの原子が集まった材料の性質は、分けて考える必要があります。