銀白色でとても柔らかく、鉛のようにおもたい金属です。空気に触れるとすぐ灰色にくもってしまいます。硫黄やセレンと結びついたガラスは赤外線をよく通すので、熱を見る装置ののぞき窓に使われます。自然の中では、ほかの金属の鉱石にわずかにまじった形で見つかります。
使われ方と研究
赤外線をとらえる部品などに使われます。毒性が強いので、扱いに注意が必要な元素です。
名前は、ギリシャ語で「緑の若芽」を意味する言葉からきています。
材料の性質は、組み合わせでも変わる
金属は、電気や熱の通しやすさ、光沢、加工のしやすさなどを利用して材料に使われます。ただし、すべての金属が同じ程度に電気を通すわけでも、同じように曲げられるわけでもありません。ほかの元素を加えた合金や、表面の薄い膜によっても性質は変わります。製品でこの元素が使われていても、製品全体が純粋な単体という意味ではありません。
原子番号から分かること
タリウムの原子番号は81です。これは原子核に含まれる陽子の数を表します。電気を帯びていない原子では、電子の数も81個です。電子を失ったり受け取ったりするとイオンになりますが、陽子の数が変わらなければ元素の種類は変わりません。
原子模型の輪は、電子の数を殻ごとに見分けるための模式図です。実際の電子が決まった円の線の上を回っているという意味ではありません。一つの原子の仕組みと、多くの原子が集まった材料の性質は、分けて考える必要があります。