銀白色の金属で、地球の岩石の中にはほとんど残っていません。安定した同位体(どういたい)がないため、生まれてもやがて壊れてしまうからです。ところが宇宙に目を向けると、ある種の星の光の中にこの元素が見つかり、星の中で今も新しい元素が作られているあかしになりました。
使われ方と研究
自然にはほとんどなく、人工的に作られた最初の元素。病院の検査(体の中を写す)に使われます。
名前は、ギリシャ語で「人工の」を意味する言葉からきています。
原子番号が鉛より小さいのに、安定した同位体をもたないめずらしい元素です。
材料の性質は、組み合わせでも変わる
金属は、電気や熱の通しやすさ、光沢、加工のしやすさなどを利用して材料に使われます。ただし、すべての金属が同じ程度に電気を通すわけでも、同じように曲げられるわけでもありません。ほかの元素を加えた合金や、表面の薄い膜によっても性質は変わります。製品でこの元素が使われていても、製品全体が純粋な単体という意味ではありません。
原子番号から分かること
テクネチウムの原子番号は43です。これは原子核に含まれる陽子の数を表します。電気を帯びていない原子では、電子の数も43個です。電子を失ったり受け取ったりするとイオンになりますが、陽子の数が変わらなければ元素の種類は変わりません。
原子模型の輪は、電子の数を殻ごとに見分けるための模式図です。実際の電子が決まった円の線の上を回っているという意味ではありません。一つの原子の仕組みと、多くの原子が集まった材料の性質は、分けて考える必要があります。