銀白色の柔らかい金属で、削るとその粉が火花になって飛びます。この性質を使ったのが、こすって火をつける石です。酸素と結びついた粉はガラスの表面をなめらかに磨く力があり、レンズや画面を作るところで今も活躍しています。ランタノイドの中では二とおりの結びつき方ができる数少ない仲間で、そのぶん使い道が広がりました。
使われ方と研究
ガラスを磨く粉や、ライターの火花を出す石(発火合金)に使われます。
名前は、小わく星ケレス(セレス)からきています。
ランタノイドの中では、地球に最も多く含まれています。
よく似た元素を、使い分ける
ランタノイドは、周期表の下にまとめて表示される元素の仲間です。性質が似ているため、鉱物から取り出すときに分離が難しい場合があります。一方で、光や磁気に関わる性質には違いがあり、その違いを利用した材料があります。図鑑で隣り合う元素を見比べると、似た仲間が違う用途へつながることが分かります。
原子番号から分かること
セリウムの原子番号は58です。これは原子核に含まれる陽子の数を表します。電気を帯びていない原子では、電子の数も58個です。電子を失ったり受け取ったりするとイオンになりますが、陽子の数が変わらなければ元素の種類は変わりません。
原子模型の輪は、電子の数を殻ごとに見分けるための模式図です。実際の電子が決まった円の線の上を回っているという意味ではありません。一つの原子の仕組みと、多くの原子が集まった材料の性質は、分けて考える必要があります。