少し黄みをおびた銀色で、のびやすく、さびにくい金属です。鉄と混ぜると粘り強さが増し、熱や薬品にも強くなるため、台所から工場まではば広く使われています。磁石につく数少ない金属のひとつでもあり、鉄・コバルトとならぶ仲間として知られています。
使われ方と研究
50円玉・100円玉に含まれています。さびにくくするめっきや、ステンレスにも使われます。
地球の中心の核には、鉄と一緒にニッケルもあると考えられています。
宇宙から落ちてきた鉄いん石には、ニッケルが多く含まれています。
材料の性質は、組み合わせでも変わる
金属は、電気や熱の通しやすさ、光沢、加工のしやすさなどを利用して材料に使われます。ただし、すべての金属が同じ程度に電気を通すわけでも、同じように曲げられるわけでもありません。ほかの元素を加えた合金や、表面の薄い膜によっても性質は変わります。製品でこの元素が使われていても、製品全体が純粋な単体という意味ではありません。
原子番号から分かること
ニッケルの原子番号は28です。これは原子核に含まれる陽子の数を表します。電気を帯びていない原子では、電子の数も28個です。電子を失ったり受け取ったりするとイオンになりますが、陽子の数が変わらなければ元素の種類は変わりません。
原子模型の輪は、電子の数を殻ごとに見分けるための模式図です。実際の電子が決まった円の線の上を回っているという意味ではありません。一つの原子の仕組みと、多くの原子が集まった材料の性質は、分けて考える必要があります。