銀白色に少し赤磨さした、もろくてくだけやすい金属です。ゆっくり冷やすと、四角い階段がかさなったような結晶が育ち、表面の膜が光を分けて、にじのような色を見せます。重い元素のわりに体への害が少ないとされ、鉛の代わりをつとめる場面がふえています。
使われ方と研究
にじ色に輝く美しい結晶を作ります。胃ぐすりや、鉛のかわりに使われる合金の材料になります。
金属なのに、水と同じようにこおると体積がふえる変わった性質をもちます。
磁石に反発する性質が、金属の中でもとくに強い元素です。
材料の性質は、組み合わせでも変わる
金属は、電気や熱の通しやすさ、光沢、加工のしやすさなどを利用して材料に使われます。ただし、すべての金属が同じ程度に電気を通すわけでも、同じように曲げられるわけでもありません。ほかの元素を加えた合金や、表面の薄い膜によっても性質は変わります。製品でこの元素が使われていても、製品全体が純粋な単体という意味ではありません。
原子番号から分かること
ビスマスの原子番号は83です。これは原子核に含まれる陽子の数を表します。電気を帯びていない原子では、電子の数も83個です。電子を失ったり受け取ったりするとイオンになりますが、陽子の数が変わらなければ元素の種類は変わりません。
原子模型の輪は、電子の数を殻ごとに見分けるための模式図です。実際の電子が決まった円の線の上を回っているという意味ではありません。一つの原子の仕組みと、多くの原子が集まった材料の性質は、分けて考える必要があります。