銀色の柔らかい金属ですが、単体(たんたい)のまま目にすることはめったにありません。水や空気とすぐ反応してしまうため、自然の中では炭酸(たんさん)カルシウムという形で岩や貝がらを作っています。海に長いあいだとけこみ、生き物がそれを取り込んで硬い体を作るようになった、いわば骨組みの元素です。
使われ方と研究
ほねや歯を作る元素。牛にゅうや小魚に多く含まれています。チョークや貝がらの成分でもあります。
石灰石や大理石、しょうにゅう洞の岩も、カルシウムの化合物でできています。
人の体の中で、最も多い金属元素です。
金属と、その元素を含む物質
アルカリ土類金属は周期表の二族に並びます。元素としての名前は同じでも、単体の金属と、その元素を含む化合物では性質が違います。岩石や材料の中に含まれることと、金属のかたまりとして存在することを分けて考えてみましょう。族が同じ元素には似た点がありますが、反応のしやすさや用途は元素ごとに異なります。
原子番号から分かること
カルシウムの原子番号は20です。これは原子核に含まれる陽子の数を表します。電気を帯びていない原子では、電子の数も20個です。電子を失ったり受け取ったりするとイオンになりますが、陽子の数が変わらなければ元素の種類は変わりません。
原子模型の輪は、電子の数を殻ごとに見分けるための模式図です。実際の電子が決まった円の線の上を回っているという意味ではありません。一つの原子の仕組みと、多くの原子が集まった材料の性質は、分けて考える必要があります。