- 原子量(げんしりょう)はどこの値ですか?
- IUPAC(国際純正・応用化学連合)が決めている「標準原子量(standard atomic weight)」の略値(りゃくち=おおよその値)を使っています。安定した同位体(どういたい)がない元素は、一番長もちする同位体の質量数を [98] のように角かっこで表しています。値は出典コメントつきの数値ファイルで管理し、機械チェックで水素=1.008・炭素=12.011・鉄=55.845などのアンカーを確かめています。
- 3Dの原子模型は本物の形ですか?
- いいえ。サムネイルの「原子の模式図」で選ぶ模型は、電子が殻(から)ごとにきれいな輪の上をまわるボーア模型で、電子のならびを分かりやすくするための模式図です。実際の電子は決まった線の上を通っているわけではなく、原子核のまわりに雲のように広がって存在しています。殻ごとの電子の数を示しています。104番以降の電子配置は予測値を含みます。
- 写真は常温の姿ですか?
- 単体の試料写真を中心に載せていますが、低温の液体や放電中の気体など、特別な条件の写真もあります。その条件を写真の下に書いています。光っている気体の写真は、常温での気体の色を表すものではありません。実物写真を収録していない元素には、研究設備の説明用の挿絵を表示し、元素の実物の姿ではないことを明記しています。
- 元素ごとの説明文はどこから持ってきていますか?
- 用途・性質・科学のエピソードはRoyal Society of Chemistryなどの資料をもとに書き、参考資料を詳しい表示の最後にまとめています。測定できていない性質や予測値は、そのことが分かるように表示します。
- 常温で液体・気体の元素はどれですか?
- 常温(25℃くらい)で液体なのは臭素(しゅうそ・Br)と水銀(すいぎん・Hg)の2つです。気体は11種類で、水素・窒素・酸素・フッ素・塩素と、貴ガス(ヘリウム・ネオン・アルゴン・クリプトン・キセノン・ラドン)です。温度のデータを収録していない元素は灰色にしています。超重元素などは、状態を実際に確かめられていないものもあります。
- ランタノイド・アクチノイドが下に別で並んでいるのはなぜ?
- 周期表は本来もっと横に長くなりますが、そのままだと紙や画面にとても入りきりません。そこで、性質のよく似たランタノイド(57〜71番)とアクチノイド(89〜103番)の2グループを下の別の段にまとめて表すのが世界共通のやり方です。この図鑑もその形にしています。
- 発見した年や発見者はのっていますか?
- 発見者を一人に決めた一覧は設けていません。資料で確かめられる実験や材料の歴史は本文で紹介し、物質の性質をどう調べたかを学べるようにしています。
- 「すいへーりーべー」の覚え方は使えますか?
- はい。「水兵リーベ、僕の船(すいへーりーべー ぼくのふね)」=水素H・ヘリウムHe・リチウムLi・ベリリウムBe・ホウ素B・炭素C・窒素N・酸素O・フッ素F・ネオンNe…は、原子番号の順に元素記号を覚える有名な語呂合わせ(ごろあわせ)です。周期表を上から見ながら口に出すと、覚えやすくなります。
- ニホニウムは日本の元素と聞きました。
- ニホニウム(Nh・113番)は、日本の研究チームが人工的につくって名前をつけた元素で、名前は「日本(ニホン)」からきています。アジアで初めて命名された元素として知られています。周期表の113番のマスを選ぶと、その場で詳しく見られます。