青みをおびた銀色の、重くて粘り強い金属です。表面にできる薄い膜が電気をせき止めるので、小さくてもたくさんの電気をためられる部品がつくれます。体の中に入れても周りとけんかしないため、骨をつなぐ板やねじの材料にも選ばれています。自然の中ではニオブといつも一緒に見つかり、二つを分けるのは難しい仕事です。
使われ方と研究
スマホやパソコンの中の小さな部品(コンデンサ)に使われます。体になじみやすいので、人工のほねを補う材料にも使われます。
名前は、ギリシャ神話の王タンタロスからきています。
金属の中でもとくにとけにくく、薬品にもおどろくほど強い元素です。
材料の性質は、組み合わせでも変わる
金属は、電気や熱の通しやすさ、光沢、加工のしやすさなどを利用して材料に使われます。ただし、すべての金属が同じ程度に電気を通すわけでも、同じように曲げられるわけでもありません。ほかの元素を加えた合金や、表面の薄い膜によっても性質は変わります。製品でこの元素が使われていても、製品全体が純粋な単体という意味ではありません。
原子番号から分かること
タンタルの原子番号は73です。これは原子核に含まれる陽子の数を表します。電気を帯びていない原子では、電子の数も73個です。電子を失ったり受け取ったりするとイオンになりますが、陽子の数が変わらなければ元素の種類は変わりません。
原子模型の輪は、電子の数を殻ごとに見分けるための模式図です。実際の電子が決まった円の線の上を回っているという意味ではありません。一つの原子の仕組みと、多くの原子が集まった材料の性質は、分けて考える必要があります。