銀白色の硬い金属で、白金の仲間に入ります。ごく薄くめっきするだけで、こすれに強い表面がつくれるため、動きつづける部品の弱点をおぎなってくれます。化学の世界では、決まった相手だけを結びつける仲立ち役としても活躍しています。同じ仲間の金属とくらべても、とくに硬くてもろいのが特ちょうです。
使われ方と研究
電子部品やハードディスクの記録の部分、万年筆のペン先などに使われます。
名前は、ロシアのラテン語名ルテニアからきています。
材料の性質は、組み合わせでも変わる
金属は、電気や熱の通しやすさ、光沢、加工のしやすさなどを利用して材料に使われます。ただし、すべての金属が同じ程度に電気を通すわけでも、同じように曲げられるわけでもありません。ほかの元素を加えた合金や、表面の薄い膜によっても性質は変わります。製品でこの元素が使われていても、製品全体が純粋な単体という意味ではありません。
原子番号から分かること
ルテニウムの原子番号は44です。これは原子核に含まれる陽子の数を表します。電気を帯びていない原子では、電子の数も44個です。電子を失ったり受け取ったりするとイオンになりますが、陽子の数が変わらなければ元素の種類は変わりません。
原子模型の輪は、電子の数を殻ごとに見分けるための模式図です。実際の電子が決まった円の線の上を回っているという意味ではありません。一つの原子の仕組みと、多くの原子が集まった材料の性質は、分けて考える必要があります。