自然の中にあるハロゲンの仲間では最も重い元素ですが、どんな見た目なのか、だれもまだ目にしたことがありません。作ってもすぐに壊れてしまい、まとまった量が手に入らないからです。ヨウ素とよく似たふるまいをすると考えられ、体の中の決まった場所へ薬を届ける研究が進められています。
使われ方と研究
自然界にごくわずかしかない、とてもめずらしい元素。がんの治療の研究が進められています。
名前は、ギリシャ語で「不安定な」を意味する言葉からきています。
地球全体をさがしても、ほんの少ししか存在しないと考えられています。
単体と化合物で変わる性質
ハロゲンは周期表の十七族に並ぶ元素です。身近な物質には、この仲間を含む化合物が多くあります。ただし、化合物の性質をそのまま単体に当てはめることはできません。食塩の塩化物イオンと、気体の塩素が違うのがその例です。同じ族でも、常温の状態や反応のしやすさには違いがあります。
原子番号から分かること
アスタチンの原子番号は85です。これは原子核に含まれる陽子の数を表します。電気を帯びていない原子では、電子の数も85個です。電子を失ったり受け取ったりするとイオンになりますが、陽子の数が変わらなければ元素の種類は変わりません。
原子模型の輪は、電子の数を殻ごとに見分けるための模式図です。実際の電子が決まった円の線の上を回っているという意味ではありません。一つの原子の仕組みと、多くの原子が集まった材料の性質は、分けて考える必要があります。