黒むらさき色でつやのある結晶で、ハロゲンの仲間では重いほうに入ります。海の中に溶けていて、海そうがそれを取り込んでこく集めるため、こんぶからも手に入ります。でんぷんと出あうと青むらさき色に変わるので、理科の実験でおなじみの反応も生まれました。
使われ方と研究
きず口の消毒液(ヨードチンキ・うがい薬)に使われます。こんぶなどの海そうに多く含まれます。
温めると液体にならず、むらさき色の気体になります。名前も「すみれ色」からきています。
のどにあるこうじょうせんは、ヨウ素を集めてホルモンを作ります。
単体と化合物で変わる性質
ハロゲンは周期表の十七族に並ぶ元素です。身近な物質には、この仲間を含む化合物が多くあります。ただし、化合物の性質をそのまま単体に当てはめることはできません。食塩の塩化物イオンと、気体の塩素が違うのがその例です。同じ族でも、常温の状態や反応のしやすさには違いがあります。
原子番号から分かること
ヨウ素の原子番号は53です。これは原子核に含まれる陽子の数を表します。電気を帯びていない原子では、電子の数も53個です。電子を失ったり受け取ったりするとイオンになりますが、陽子の数が変わらなければ元素の種類は変わりません。
原子模型の輪は、電子の数を殻ごとに見分けるための模式図です。実際の電子が決まった円の線の上を回っているという意味ではありません。一つの原子の仕組みと、多くの原子が集まった材料の性質は、分けて考える必要があります。