柔らかくて重く、低い温度で溶けるので、古くから人が形を変えて使ってきた金属です。水道の管や器にも使われましたが、体にたまることがわかってから、身近な場所からは姿を消しました。原子がぎっしりつまっていて放射線をよくさえぎるため、いまは守りの材料としての出番が多くなっています。
使われ方と研究
重くて柔らかい金属。車のバッテリーや、放射線をさえぎる板に使われます。毒性に注意が必要です。
元素記号Pbは、ラテン語名プルンブムからきています。
ウランなどの放射線を出す元素は、いくつも変化した末に最後は鉛になります。
材料の性質は、組み合わせでも変わる
金属は、電気や熱の通しやすさ、光沢、加工のしやすさなどを利用して材料に使われます。ただし、すべての金属が同じ程度に電気を通すわけでも、同じように曲げられるわけでもありません。ほかの元素を加えた合金や、表面の薄い膜によっても性質は変わります。製品でこの元素が使われていても、製品全体が純粋な単体という意味ではありません。
原子番号から分かること
鉛の原子番号は82です。これは原子核に含まれる陽子の数を表します。電気を帯びていない原子では、電子の数も82個です。電子を失ったり受け取ったりするとイオンになりますが、陽子の数が変わらなければ元素の種類は変わりません。
原子模型の輪は、電子の数を殻ごとに見分けるための模式図です。実際の電子が決まった円の線の上を回っているという意味ではありません。一つの原子の仕組みと、多くの原子が集まった材料の性質は、分けて考える必要があります。