銀白色で金属のようなつやをもちながら、たたくとくだけてしまう、もろい元素です。鉛に混ぜると硬くなるので、活字や電池の板を作るのに使われてきました。粉にしたものは古くから目のふちを彩る化しょうに使われ、元素記号もその古い呼び名から受けついでいます。
使われ方と研究
ものが燃えにくくなる薬(難燃ざい)や、電子部品、鉛と混ぜる合金に使われます。
元素記号Sbは、ラテン語名スティビウムの頭からとられています。
金属と非金属の間を考える
この図鑑では半金属の仲間として分類しています。半金属という呼び方は、金属と非金属の中間的な性質を持つ元素をまとめるためのものです。どの元素を含めるかは資料によって違うこともあります。分類名だけで電気の通しやすさや硬さがすべて分かるわけではなく、温度、構造、ほかの元素との組み合わせも関わります。
原子番号から分かること
アンチモンの原子番号は51です。これは原子核に含まれる陽子の数を表します。電気を帯びていない原子では、電子の数も51個です。電子を失ったり受け取ったりするとイオンになりますが、陽子の数が変わらなければ元素の種類は変わりません。
原子模型の輪は、電子の数を殻ごとに見分けるための模式図です。実際の電子が決まった円の線の上を回っているという意味ではありません。一つの原子の仕組みと、多くの原子が集まった材料の性質は、分けて考える必要があります。