銀色に青みをおびた、硬くて磁石になる金属です。鉄やニッケルと同じ磁石の性質をもち、しかも熱に強いので、高い温度でも力の落ちない磁石をつくれます。ガラスや焼きものにほんの少し混ぜると、深く落ちついた青色が生まれ、古くから絵付けの色として親しまれてきました。
使われ方と研究
鮮やかな青色の絵の具やガラス(コバルトブルー)のもと。充電池の材料にも使われます。
名前は、ドイツの伝説に出てくる小人「コボルト」からきています。
体に必要なビタミンB12の中心には、コバルトの原子があります。
材料の性質は、組み合わせでも変わる
金属は、電気や熱の通しやすさ、光沢、加工のしやすさなどを利用して材料に使われます。ただし、すべての金属が同じ程度に電気を通すわけでも、同じように曲げられるわけでもありません。ほかの元素を加えた合金や、表面の薄い膜によっても性質は変わります。製品でこの元素が使われていても、製品全体が純粋な単体という意味ではありません。
原子番号から分かること
コバルトの原子番号は27です。これは原子核に含まれる陽子の数を表します。電気を帯びていない原子では、電子の数も27個です。電子を失ったり受け取ったりするとイオンになりますが、陽子の数が変わらなければ元素の種類は変わりません。
原子模型の輪は、電子の数を殻ごとに見分けるための模式図です。実際の電子が決まった円の線の上を回っているという意味ではありません。一つの原子の仕組みと、多くの原子が集まった材料の性質は、分けて考える必要があります。