ランタノイドの列の最も最後にならぶ、銀白色の硬い金属です。電子がきっちりつまっているぶん、仲間の中ではとくに小さくしまった原子になっています。化合物の結晶は体の中から出るかすかな光をすばやくとらえられるため、病院の検査装置の目として働いています。
使われ方と研究
病院の検査装置(PET)や、化学の研究(触媒)に使われる、めずらしい元素です。
名前は、パリの古い呼び名ルテティアからきています。
よく似た元素を、使い分ける
ランタノイドは、周期表の下にまとめて表示される元素の仲間です。性質が似ているため、鉱物から取り出すときに分離が難しい場合があります。一方で、光や磁気に関わる性質には違いがあり、その違いを利用した材料があります。図鑑で隣り合う元素を見比べると、似た仲間が違う用途へつながることが分かります。
原子番号から分かること
ルテチウムの原子番号は71です。これは原子核に含まれる陽子の数を表します。電気を帯びていない原子では、電子の数も71個です。電子を失ったり受け取ったりするとイオンになりますが、陽子の数が変わらなければ元素の種類は変わりません。
原子模型の輪は、電子の数を殻ごとに見分けるための模式図です。実際の電子が決まった円の線の上を回っているという意味ではありません。一つの原子の仕組みと、多くの原子が集まった材料の性質は、分けて考える必要があります。