青みをおびた銀色の、柔らかくてよくのびる金属です。硫黄と結びついた化合物は、混ぜる量を変えると黄色からだいだい色、深い赤へと色が移りかわり、絵の具の色として長く使われてきました。体にたまりやすいため、今では使い道をしぼる動きが世界で進んでいます。
使われ方と研究
鮮やかな黄色や赤の絵の具、充電池に使われます。毒性があるので、扱いに注意が必要な元素です。
亜鉛の鉱石にまじっていることが多く、亜鉛を作るときに一緒に取り出されます。
材料の性質は、組み合わせでも変わる
金属は、電気や熱の通しやすさ、光沢、加工のしやすさなどを利用して材料に使われます。ただし、すべての金属が同じ程度に電気を通すわけでも、同じように曲げられるわけでもありません。ほかの元素を加えた合金や、表面の薄い膜によっても性質は変わります。製品でこの元素が使われていても、製品全体が純粋な単体という意味ではありません。
原子番号から分かること
カドミウムの原子番号は48です。これは原子核に含まれる陽子の数を表します。電気を帯びていない原子では、電子の数も48個です。電子を失ったり受け取ったりするとイオンになりますが、陽子の数が変わらなければ元素の種類は変わりません。
原子模型の輪は、電子の数を殻ごとに見分けるための模式図です。実際の電子が決まった円の線の上を回っているという意味ではありません。一つの原子の仕組みと、多くの原子が集まった材料の性質は、分けて考える必要があります。