灰色で金属のようなつやをもちながら、たたくとぼろりとくずれる、扱いにくい元素です。鉱物(こうぶつ)として金や銅の鉱石にまじっていることが多く、鉱山では切り離す工夫が重ねられてきました。ガリウムと結びついた結晶は、電気の信号をすばやく運ぶ材料として活躍しています。
使われ方と研究
半導体(LEDなど)の材料に使われます。毒性があるので、扱いには注意が必要な元素です。
温めても液体にならず、そのまま気体に変わる変わった性質をもちます。
金属と非金属の間を考える
この図鑑では半金属の仲間として分類しています。半金属という呼び方は、金属と非金属の中間的な性質を持つ元素をまとめるためのものです。どの元素を含めるかは資料によって違うこともあります。分類名だけで電気の通しやすさや硬さがすべて分かるわけではなく、温度、構造、ほかの元素との組み合わせも関わります。
原子番号から分かること
ヒ素の原子番号は33です。これは原子核に含まれる陽子の数を表します。電気を帯びていない原子では、電子の数も33個です。電子を失ったり受け取ったりするとイオンになりますが、陽子の数が変わらなければ元素の種類は変わりません。
原子模型の輪は、電子の数を殻ごとに見分けるための模式図です。実際の電子が決まった円の線の上を回っているという意味ではありません。一つの原子の仕組みと、多くの原子が集まった材料の性質は、分けて考える必要があります。