色もにおいもない気体で、貴ガスの仲間でありながら放射線を出します。ウランを含む岩石や土の中で生まれ、すきまを通ってじわじわとしみ出してきます。地下室やトンネルのように空気がこもる場所ではたまりやすいため、風を通して外へにがす工夫がとられています。
使われ方と研究
岩石や土から少し出てくる、放射線を出す気体。一部の温泉にも含まれます。
常温で気体になる元素の中では最も重く、空気よりずっと重いのが特ちょうです。
反応しにくい仲間
周期表の右端に並ぶ貴ガスは、ほかの物質と反応しにくい元素の仲間です。ただし「絶対に化合物を作らない」という意味ではありません。重い貴ガスでは化合物も知られています。オガネソンのように、普通の気体として観察できていない元素もあり、族が同じでもすべての性質を同じと決めつけることはできません。
原子番号から分かること
ラドンの原子番号は86です。これは原子核に含まれる陽子の数を表します。電気を帯びていない原子では、電子の数も86個です。電子を失ったり受け取ったりするとイオンになりますが、陽子の数が変わらなければ元素の種類は変わりません。
原子模型の輪は、電子の数を殻ごとに見分けるための模式図です。実際の電子が決まった円の線の上を回っているという意味ではありません。一つの原子の仕組みと、多くの原子が集まった材料の性質は、分けて考える必要があります。