銀白色の硬い金属で、金属の中でもとくにとけにくい仲間に入ります。鉄に混ぜると熱くなっても強さが落ちにくくなるため、エンジンの中のようにきびしい場所で働く部品に向いています。地球の海にも溶けていて、生き物の働きをかげでささえています。
使われ方と研究
鉄に混ぜると、とても強くて熱に耐える鋼になります。工具や機械の部品に使われます。
名前は、ギリシャ語で鉛を意味する言葉からきています。鉛とま違えられていたためです。
空気中の窒素を取り込む微生物の働きにも、モリブデンが欠かせません。
材料の性質は、組み合わせでも変わる
金属は、電気や熱の通しやすさ、光沢、加工のしやすさなどを利用して材料に使われます。ただし、すべての金属が同じ程度に電気を通すわけでも、同じように曲げられるわけでもありません。ほかの元素を加えた合金や、表面の薄い膜によっても性質は変わります。製品でこの元素が使われていても、製品全体が純粋な単体という意味ではありません。
原子番号から分かること
モリブデンの原子番号は42です。これは原子核に含まれる陽子の数を表します。電気を帯びていない原子では、電子の数も42個です。電子を失ったり受け取ったりするとイオンになりますが、陽子の数が変わらなければ元素の種類は変わりません。
原子模型の輪は、電子の数を殻ごとに見分けるための模式図です。実際の電子が決まった円の線の上を回っているという意味ではありません。一つの原子の仕組みと、多くの原子が集まった材料の性質は、分けて考える必要があります。