銀白色に輝く、硬くて粘り強い金属です。鉄にほんの少し混ぜるだけで、たたいても折れにくい鋼(はがね)に変わるため、工具や橋の材料としてかくれた働きをしています。海の生き物のなかには、ホヤのように体の中へこの元素を集める、ふしぎな仲間もいます。
使われ方と研究
鉄に混ぜると、より強い鋼(はがね)になります。工具やスパナなどに使われます。
名前は、北欧神話の女神バナジスからきています。
化合物によって、青・緑・むらさきなど、いろいろな色に変わります。
材料の性質は、組み合わせでも変わる
金属は、電気や熱の通しやすさ、光沢、加工のしやすさなどを利用して材料に使われます。ただし、すべての金属が同じ程度に電気を通すわけでも、同じように曲げられるわけでもありません。ほかの元素を加えた合金や、表面の薄い膜によっても性質は変わります。製品でこの元素が使われていても、製品全体が純粋な単体という意味ではありません。
原子番号から分かること
バナジウムの原子番号は23です。これは原子核に含まれる陽子の数を表します。電気を帯びていない原子では、電子の数も23個です。電子を失ったり受け取ったりするとイオンになりますが、陽子の数が変わらなければ元素の種類は変わりません。
原子模型の輪は、電子の数を殻ごとに見分けるための模式図です。実際の電子が決まった円の線の上を回っているという意味ではありません。一つの原子の仕組みと、多くの原子が集まった材料の性質は、分けて考える必要があります。