加速器(かそくき)の中で亜鉛とビスマスをぶつけ、気の遠くなるような回数のすえに生まれた人工の元素です。原子が生まれても、まばたきよりずっと短いあいだに壊れてしまいます。同じ13族にならぶ身近な金属とは違い、その性質はまだほとんどわかっておらず、これから調べられていく元素です。
使われ方と研究
日本の研究チームが作って名づけた元素で、名前は「日本(ニホン)」からきています。アジアで初めて命名された元素です。
周期表では、アルミニウムやガリウムと同じ13族の仲間です。
少数の原子を調べる研究
この元素は、人工的にごく少数の原子を作って研究されています。周期表での位置は似た性質を考える手がかりになりますが、まとまった試料で測定できていない性質も多くあります。予測と実測を区別して読むことが大切です。
原子番号から分かること
ニホニウムの原子番号は113です。これは原子核に含まれる陽子の数を表します。電気を帯びていない原子では、電子の数も113個です。電子を失ったり受け取ったりするとイオンになりますが、陽子の数が変わらなければ元素の種類は変わりません。
原子模型の輪は、電子の数を殻ごとに見分けるための模式図です。実際の電子が決まった円の線の上を回っているという意味ではありません。この元素の電子配置は予測値を含み、見た目も実測された塊ではありません。