酸素は、空気の約五分の一を占める無色の気体です。水や岩石の中にも、ほかの元素と結びついた形で含まれています。燃焼や呼吸、光合成など、身近な変化を理解する手がかりになる元素です。
空気の酸素と、水の酸素
空気の約五分の一は、酸素の気体です。酸素の気体では、通常、二つの酸素原子が結びついたO₂という分子になっています。水では、酸素原子が水素原子と結びついてH₂Oという別の物質を作ります。
同じ酸素を含んでいても、気体の酸素と液体の水は違う物質です。植物や動物の体、岩石にも、ほかの元素と結びついた酸素が含まれています。酸素を調べると、見えない気体と身近な固体や液体のつながりが見えてきます。
酸素を含むことと、酸素の単体は違う

植物水液体酸素
植物や水では酸素がほかの元素と結びついています。十分に冷やした酸素の単体は、薄い青色の液体です。燃えるものを、支える気体
酸素は、多くの物質が燃える反応に関わります。ただし「酸素が燃料として燃える」という説明ではありません。燃料が酸素などと反応すると、新しい物質ができ、エネルギーが放出されます。
燃焼を考えるときは、燃料、反応相手、生成物を分けて見ると理解しやすくなります。炭素が酸素と反応して二酸化炭素になる例では、炭素原子も酸素原子も消えず、組み合わせが変わっています。
炭素+酸素→二酸化炭素
C + O₂ → CO₂:原子は消えず、組み合わせが変わる冷やすと、見える液体になる
常温の酸素は無色の気体ですが、十分に冷やすと薄い青色の液体になります。元素の色や姿を調べるときは、どの温度で、どの状態を見ているのかが大切です。図鑑の見た目は代表的なイメージで、温度を動かしても挿絵そのものは変わりません。
また、液体になった酸素と、水に溶けている酸素は違います。水中の生き物が利用するのは水に溶けている酸素です。「液体になる」「水に溶ける」「水の分子の一部になる」を分けて考えてみましょう。