QRコード3Dタグメーカーとは
URLやテキスト、Wi-Fi設定からQRコードを生成し、3Dプリンターで印刷できる3MFファイルに変換する無料ツールです。
Wi-Fiのパスワードを来客に共有するタグ、店舗のGoogleレビューやSNSプロフィールに誘導するQRキーホルダー、
持ち物の連絡先タグなど、「かざすだけで読める立体のQRコード」が作れます。
出力される3MFは、白いベースプレート(Base)と黒いQR凸部(QR)が別オブジェクトとして1ファイルにまとまった2色印刷用の構成です。
Bambu LabのAMSのような多色システムはもちろん、1色プリンターでもフィラメント交換で塗り分けられます。
使い方
- QRコードにしたいテキスト・URL(またはWi-Fi設定)を入力する
- タグのサイズや厚み、キーホルダー穴の有無を調整する
- 「読み取りテスト用QR」をスマホのカメラで読めるか確認する
- 「3MFファイルをダウンロード」を押して保存する(例: qr-tag-50mm.3mf)
- Bambu Studioなどのスライサーで開き、色を割り当てて印刷する
Bambu Studioで2色印刷する設定手順
- ダウンロードした3MFファイルをBambu Studioにドラッグ&ドロップで読み込む(「ジオメトリのみ読み込む」でOK)
- 右側のオブジェクトリストに「Base」と「QR」の2つが表示されるのを確認する
- 「Base」を選択し、フィラメント1(白などの明るい色)を割り当てる
- 「QR」を選択し、フィラメント2(黒などの暗い色)を割り当てる
- 2つのオブジェクトが選択された状態でスライスして印刷する
OrcaSlicerやPrusaSlicer(マルチマテリアル構成)でも同様に、オブジェクトごとに押出機・フィラメントを割り当てるだけで2色印刷できます。
1色プリンターの場合(フィラメント交換)
AMSなどの多色システムがなくても大丈夫です。スライサーのプレビュー画面でベースの厚み(初期値2mm)の高さにフィラメント交換(一時停止)を挿入すると、
そこまで白で印刷→一時停止→黒に差し替え→再開、という流れで2色のタグが作れます。
Bambu Studioではプレビューのレイヤースライダー右の「+」から交換を追加できます。
読み取りやすいQRタグにするコツ
1. 色のコントラストを最大にする
読み取りの成否を最も左右するのは色です。ベースは白、QRは黒(またはそれに近い明暗差の大きい組み合わせ)にしてください。
逆配色(黒地に白QR)は読めないリーダーがあるため避けるのが無難です。ラメ入りやシルク系の反射が強いフィラメントも読み取りを妨げることがあります。
2. 凸部の高さは1.2〜2mmが目安
QRの凸が高すぎると、斜めから見たときに影が落ちてモジュールの形が崩れて見え、読み取り率が下がります。
初期値の1.6mm前後なら、立体感がありつつ正面からきれいに読めます。凹凸の誤差を吸収するため、誤り訂正レベルは初期値のH(約30%復元)のままがおすすめです。
3. モジュール(QRの目)を細かくしすぎない
家庭用FDMプリンター(ノズル0.4mm)で確実に出せるのは、モジュール1個あたり0.8mm以上が目安です。
プレビュー下に表示されるモジュールサイズを確認し、細かすぎる場合は「タグサイズを大きくする」「URLを短縮する」「誤り訂正レベルを下げる」のいずれかで調整してください。
このツールでは0.8mmを下回ると警告が表示されます。
4. 印刷の向きと仕上げ
タグは平らな面(ベースの底)をビルドプレートに付けてそのまま印刷します。サポートは不要です。
天面の仕上がりをきれいにしたい場合は、トップレイヤーのパターンを「モノトニック」にすると表面が均一になります。
3MFファイルの中身について
3MF(3D Manufacturing Format)は、ZIP構造の中にXMLで3Dモデルを記述するオープンな規格です。
このツールが出力する3MFは単位mm・2オブジェクト構成で、QRの各モジュールは閉じた直方体メッシュとして生成し、
ベースに0.1mmめり込ませて接合しているため、スライサーで「非多様体エッジ」などの修復エラーが出ない形式になっています。
なお「QRコード」は株式会社デンソーウェーブの登録商標です。